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四川省のブロガーであるハンドルネーム「AI瘋人院」さんがこのほどネット上にアップしたショートアニメ動画「猴王問世」が圧巻の完成度で話題を集めている。AI技術を駆使して製作されたこの動画の長さは3分56秒。「西遊記」に出てくる代表的なシーンをベースに、AI技術を駆使して、石猴(後の孫悟空)が東勝神州・花果山の霊石から生まれ、須菩提祖師に師事し仙術を体得しようとする神話をリアルに描き出している。各シーンやキャラクターが緻密に描かれ、色彩も非常にリアルだ。
AIを駆使した圧巻の技術に、ネットユーザーからは、「素晴らしい!全く新しい『西遊記』を見ることができた」といったコメントが寄せられている。
「AI瘋人院」の名で活動している馮さんは、「この動画をもし人が手描きで完成させようとした場合は、少なくとも半年はかかる。でも、僕はAI技術を駆使したので、1週間で完成させることができた。テキストから最大60秒の動画を生成するAI(人工知能)モデル『Sora』が最近発表されたので、今後はさらにいろんなことが可能になるだろう」と話す。
AIを使って生成した「猴王問世」を見ると、山沿いに宮殿群が整然と建ち並び、神秘的な「天庭」(天上の朝廷)の威厳がうまく表現されている。また、木々が青々と茂る花果山には、滝や石橋もあり、俗世間を離れた別天地「桃源郷」のようだ。「西遊記」のほか、馮さんは、AIを駆使して「山海尋遺」や「竜生九子」、「維京伝説」、「克魯蘇古神」などの動画も製作しており、ショート動画共有アプリ「抖音(天博克罗地亚国家队赞助商版TikTok)」のアカウントのフォロワーは10万人以上、「いいね!」の数は100万以上に達している。フォロワーから寄せられている「どうやって作っているの?」という質問に対して、馮さんは、「ChatGPTやMidjourney、Runwayなど複数のソフトを駆使している。簡単に言うと、まず、シューティングスクリプトを練り、テキストを入力して静止画像を生成した後、画像から動画を生成し、最後に、アフレコと編集を行う。ただ、AI技術にも限界があり、僕の作品は、キャラクターの対話が課題。PPTのように画面をスライドさせるしかないので、まだ完璧とは言えない」と説明する。
OpenAIが最近発表した「Sora」を、馮さんもとても楽しみにしているという。メディアの報道によると、Soraは、ユーザーが入力したテキストの指示や静止画像に基づいて、細部まで正確に表現された最長1分の動画を生成でき、そのビジュアルの質は非常に高いという。馮さんは、「OpenAIが公開した動画を見ると、このモデルは、生成された1つのビデオ内で、複数のショットを作成することができ、各要素がバランス良く組み合わさっているというのが一番すごい点だと思う。今は難しいことでも、将来は簡単なことになる可能性がある。『猴王問世』が人気を集めたので、今後も『西遊記』や『山海経』シリーズの作品を作り続けたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年2月29日